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![]() もうすぐ梅雨に入るって感じがしてきました。 もう、何年も見ていない気がします。 それじゃ、「コウモリ傘」も知らないな。 布と金属で出来ているものを「洋傘」という。 昔は、洋傘といっても黒色だけだったから、 コウモリに似ているので、「コウモリ傘」と呼んだ。 ということは、洋傘は全部コウモリ傘ですね。 ところで、あすかさんの家には、地球儀ありますか。 たしか、小学生の時に買ってもらったものが、実家にあります。 子どものいる家庭なら、一つくらいある地球儀ですが、 本棚の上などでほこりをかぶることが多く、 収納にも困り、少々やっかい者あつかいされていますよね。 このことを解決した地球儀を製作した人が江戸時代にいました。 コウモリ傘ではありませんが、図のようなもので、 12本の骨と長さが 40センチメートルほどの柄を持つもので、 傘を開くように片方を押し上げると 風船状に地図が開く仕掛けになっています。 逆に閉じると小箱に収納できるすぐれものです。 常陸国土浦の人沼尻墨僊(ぬまじり ぼくせん 1775-1856)が 安政 2年(1855)ごろに発明しました。 身近に見たいですね。 さらに特徴的なのは、 計算された傾き(36度)を持つ支持台に載せられた地球儀からは、 日本が真上に配置されるようになっています。 大西洋のカナリア諸島にあるそうです。 そして、この傘式地球儀は、同好の士に頒布されたほか、 江戸や大阪にも、諸侯にも届けられ、好評であったといいますよ。 仕掛けは傘ですが、見た目は風船ですね。 どうしても土浦に行って見たくなりました。 ![]() 次へ
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