ブックタイトル杭 RIPRO PR Kui Revolution! Volume 14th

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概要

杭 RIPRO PR Kui Revolution! Volume 14th

しるしの匠特集~by標石ネットワーク~RIPRO Column1/5万地形図「古河」S4修正1/5万地形図「古河」M40測図全国の3県境48箇所のうち47箇所はほとんどが山頂や河川本流である。到達するには山頂ではそれなりの装備が必要であるし、河川本流はそもそも到達不可能である。残りの1箇所はどこか。その場所は関東平野の中央部、栃木県・群馬県・埼玉県が接する3県境である。具体的には栃木県栃木市藤岡町下宮、群馬県邑楽郡板倉町海老瀬、埼玉県加須市小野袋が接する地点で、3県とも田畑に囲まれた長閑な風景の中にある。では、なぜこのような特段何の特徴もない地点が県境なのか。もともと3県境は渡良瀬川と谷田川が交差する本流の中にあった。洪水対策(足尾から流出の鉱毒処理)として1905年に渡良瀬川改修、遊水池建設工事が着工され、渡良瀬川は東方の遊水池の中へ流れるように改修され、旧本流は池となり取り残された。後年、その池も埋めたてられ農地となり今に至る。昭和16年に撮影された空中写真があるが、それをみるとこの頃にはすでに周囲は農地化されていたようである。空中写真では旧河道がはっきりわかり興味深い。C72-CE13(S16撮影)長らく正確な3県境は不詳であったが、珍しい平野部の3県境を表示しようと関係市町、地権者などが立ち会い3県境位置を確認した。2016年3月モニュメントとして金属標が設置され31日には関係市町が調印を行った。三県境界金属標は十字を中心に各県の地名と市町境、緯度経度(北緯36度12分27秒、東経139度39分50秒)が刻まれている。この3県境は観光スポットとして整備され、駐車場や近隣からの案内板もある。パンフレットと訪れた人が書き込むノートが常時置かれ、ノートを見るとそこそこ人が訪れているようである。至近の広大な渡良瀬遊水池、近隣の資料館などを訪ね、珍しい平野部の3県境がなぜ出現したかを知ったのちこの標石を見てみると田園地帯に存在する3境界標石の存在に重みを感じる。ちなみにアメリカには4州が接するフォー・コーナーズ(FourCorners)があり、金属標が設置され公園になっているが日本には四県境はない。KT60AEZ-CA161-747 (S35撮影)資料提供:飯島仁様お願い弊社カタログ内の写真・文章表現等のご利用をお考えの場合は、弊社に事前にご連絡いただきますようお願い致します。広告物等(電子媒体を含む)に無断転載の場合は、商品数に頒布部数を乗じた弊社が規定する利用料金をお支払い頂きます。※カタログ内の商品につきましては、断りなく変更する場合がございます。ご了承下さい。All rights reserved Ripro Corporation,Japanc2016発行年月日2016年10月3日P95